Hypomyces melanocarpus Rogerson & Mazzer, Michigan Bot. 10: 109, 1971. 

Anamorph: Sepedonium sp.

寄主上の子実体形成菌糸層は暗緑褐色 (olive brown, 5Y6/2) から暗緑色 (olive, 5Y7/2),灰黄色 (grayish yellow, 5Y7/6),寄主全面を覆う;子実体形成菌糸層を構成する菌糸は幅3 - 5.5 μm,柔組織状,有隔壁,厚壁,KOH (-).子嚢殻は暗緑褐色 (olive brown, 5Y5/4) から暗緑色 (olive, 10Y4/2),楕円から広楕円形,(230-)265-280(-310)×(230-)280-310(-330) μm,子実体形成菌糸層に埋没して群生する;子嚢殻基部は円錐状,(100-)120-130(-145)×(100-)145-185(-200) μm.子嚢は円筒形,(120-)136-157(-171)×(4.5-)5.5-6.5(-8) μm,8胞子性,長さ(22.5-)25.5?27 (-32) μmの柄を有し,上部に孔口を生じ,肥厚した先端構造 (幅2.5-3 μm,長さ(3.5-)4.5-5 μm) を有する.子嚢胞子は無色,紡錘形,無隔壁,(24-)27-29 (-35)×5-5.5(-7) μm,表面に直径0.5 μm以下の疣状突起を有し,両端で突状 (長さ2.5-3 μm,先端は鋭角となる);発芽時に側面表層部がわずかに膨張し,その一端から菌糸を生じる.
MEA上25 oC7日間の培養コロニーは直径10?15 mm,綿毛状,表面は灰黄色 (grayish yellow, 5Y8/2) から茶褐色 (birch gray, 10YR7/2),菌叢は培地表面から高さ0.5-2 mmに達し,無臭;周縁は厚く鋸歯状;裏面は灰褐色 (grayish brown, 10YR6/2) から橙褐色 (brownish orange, 10YR7/4);PDA上のコロニーはMEAと同様,菌糸層はやや密生,厚壁胞子を多数生じる.顕微鏡下で菌糸は無色,幅3-5.5(-11) μm,有隔壁,厚壁.分生子柄は気菌糸上に形成され,栄養菌糸との区別が不明瞭,有隔壁,やや厚壁,不規則に2-3回分岐し,幅3-3.5(-5) μm,先端に分生子形成細胞を生じる.分生子形成細胞は分生子柄側面または先端から分岐し,単生または不規則に2?5個輪生し,無色,(17.5-)53-75 (-145)×(1.5-)2.5-3.5 μm,先端に向け次第に細くなり多少錐形 (幅1-2 (-2.5) μm),分生子を単生または僅かに塊状となる.分生子は無色, 無隔壁,楕円から円筒状,薄壁で平滑(5.5-)11-13 (-21)×(2-)3-5 μm.厚壁胞子は菌糸に側生またはその分枝の先端に形成され,灰褐色 (grayish brown, 10YR5/2) から茶褐色 (10YR7/2) ,亜球形,幅9-13(-17.5) μm.疣状突起 (直径0.5 μm) を生じる.

供試材料:ホオベニシロアシイグチTylopilus valens (Corner) Hongo & Nagas.子実体上,

引用文献

常盤俊之・奥田徹 (2009) 日本産Hypomyces およびそのアナモルフ IV. 日菌報 50: 94?103.


                               

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